「におい」テーマに描く 函館アートフェス開幕【函館】
函館市民文化祭展示部門「函館アートフェスティバル2023」(函館市文化・スポーツ振興財団、函館市文化団体協議会、函館市教委主催。実行委企画制作)が16日、市民会館3階展示室で始まった。今年のテーマは「におい」。函館や近郊在住で20~80代の84個人・グループ(1団体・グループ1点)から寄せられた、食べ物や生活など、さまざまなにおいを感じさせる力作が並ぶ。19日まで。
2001年から始まった市民参加型の美術展で、今年は絵画33点を中心に、イラストや写真のほかオブジェ、水引アートなどさまざまなジャンルがそろった。実行委員長のささきようすけさんは「難しいテーマだったが、出展者が自身の世界を制作し、たくさんの作品が集まった」と感謝する。
モチーフは人間や動物などのほか、雨上りの屋外やハワイの景色など多彩で、カラフルな色遣いや重厚な雰囲気を演出する構成で独特のにおいを連想させている。中にはしょう油などで色付けした紙を使ったイカや、女性を描いたキャンパスに布を付けるなど独自の表現も。
ささきさんは「普段絵を描かない人が気軽に挑戦し、来場者も気軽に楽しく見ることができるのがアートフェスの魅力。今後の参考にしてもらえれば」と話し来場を呼び掛けている。
入場無料。午前10時~午後7時(最終日は同5時まで)。
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