第３８回全十勝写真公募展（ＮＰＯ十勝文化会議、十勝毎日新聞社主催）は、自由部門に出品された帯広市の自営業、元木奈保美さん（５２）の組み写真「孫といっしょにみそ作り」がグランプリに選ばれた。

グランプリを受賞した元木さんの組み写真

　同展は十勝のアマチュア写真家の撮影技術向上と、作品を通じた交流を目的とした公募展。風景部門に４１点、自由部門に６３点、学生部門に８４点の応募があった。審査会は３日に帯広市内の十勝毎日新聞社ビルで、ＮＰＯ十勝文化会議写真部会の後藤一夫部会長ら６人で行われた。

作品を審査する審査員

　元木さんは初応募で最高賞に輝き「とてもうれしい」と喜んでいる。作品は、今夏に芽室町の友人宅でみそ作りを行う家族の様子を撮影した３枚の組み写真。温かい雰囲気に包まれ、祖母と孫の会話が聞こえてきそうだ。

　カメラを始めた１０年前は、主に風景や動物を撮影していたが、病気の治療を経て、去年からは人物に焦点を当てるようになった。「写真を見る側がいろんなことをイメージし、ストーリーが感じられる写真をこれからも撮っていきたい」と気持ちを新たにしている。

　入賞作品は、２３～２８日に帯広市民ギャラリー（ＪＲ帯広駅地下）に展示される。