燃料電池を使ったラジコンカーを操作する子どもたち

　室蘭市主催の「室蘭こども環境フェスタ」が１１日、市内本町のＤＥＮＺＡＩ環境科学館で開かれた。訪れた親子連れが体験などを通して、科学の楽しさに触れた。

　地域のものづくり産業における高度な技術を将来を担う子どもたちに知ってもらおう－と、２０１５年から実施している。

　会場には環境について学べる企業や法人のブースが並んだ。午前と午後の２回に分けて行われ、１８０人が来場した。

　燃料電池自動車のブースでは、水素と酸素の化学反応によって発電する燃料電池の仕組みを紹介。子どもたちは燃料電池を使ったラジコンカーをリモコンで操作し走らせた。室蘭市天神小２年の董愛莉さんは「荷物を積んだ車を走らせるのが楽しかった」とにっこり。

　このほか、室蘭で処理しているポリ塩化ビフェニール（ＰＣＢ）について学べる紙芝居や、コーヒー抽出後の粉を活用したせっけん作りなどもあり、人気を集めていた。