傷病者搬送の手順を確認 浦河海保と浦河署日高東部消防組合 様似漁港などで三機関合同訓練【浦河・様似】
【浦河・様似】浦河海上保安署(田中公一署長)と浦河警察署(星川茂生署長)、日高東部消防組合(吉田泰昭消防長)の三機関合同訓練が9日、浦河港~様似漁港で行われ、浦河沖を震源とする震度6弱の地震で様似町西町の塩釜トンネル付近で崖崩れが発生し浦河町への陸路交通路が遮断されたことを想定し、様似町の傷病者を巡視艇うらづきで搬送するまでの手順を確認した。
訓練は、午後0時50分に浦河沖を震源とする震度6弱の地震が発生し、様似町西町の塩釜トンネル付近での崖崩れにより浦河町への陸路が遮断。日高東部消防組合様似支署から傷病者と要配慮者各1人を浦河赤十字病院へ搬送したいとの連絡があり、浦河海上保安署に巡視艇うらづきでの浦河消防署職員と搬送の協力要請を行う。併せて被害状況確認のため、浦河警察署員の様似町への輸送を実施する―想定。
午後1時の訓練開始では関係機関に連絡と協力を要請。浦河海保から10人、浦河署から星川署長を含む4人、消防からは吉田消防長を含む10人が巡視艇うらづきに乗り込み、1時半過ぎに様似漁港を目指して浦河港を出航。艇内では消防と警察が陸上局などと無線や通信機器を使い通話試験を行い、どこまで進んだら圏外なのかなどを確認した。
巡視艇は、2時10分ごろ様似漁港外に到着し、同30分ごろ同漁港に着岸。漁港に到着していた日高東部消防組合様似支署の救急車両から傷病者を引き継ぎ、迅速な対応で搬送が完了したが、三機関では搬送方法について、もっと良い方法がないかなど、その場で話し合いながら手順を確認・共有していた。
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