各産地の「ゆめぴりか」の食味を確かめる審査員

　今年産米の「ゆめぴりか」道南一を決める「道南地区ゆめぴりかコンテスト２０２３」（函館育ちブランド米協議会主催）が１０日、函館市の道南農業会館で開かれた。今年はＪＡ新はこだて、ＪＡ今金町の２ＪＡが参加。審査の結果、ＪＡ今金町が初の地区金賞に輝き、２１日に札幌で開かれる全道コンテストに出場する。

　コンテストは、今年で８回目。道南地区農協米対策本部の横道重人委員長（ＪＡ新はこだて組合長）ら審査員９人と、出席者全員でブラインドの食味審査を実施。各産地の「ゆめぴりか」を白さ、つや、香り、味、硬さ、粘りの６項目を確かめながら金賞にふさわしいと思う方を選んだ。

　産地を代表し、ＪＡ今金町の今金町稲作部会副会長を務める協議会の平原大輔会長に、鉢呂満副会長が賞状を贈った。これまで全道コンテストでの道南地区の最高金賞はなく、平原会長は「最高金賞を取れるようコンテストに出向いて盛り上げたい」と意気込んだ。

　横道委員長は講評で「高温による品質への影響はみられるが、どちらも甲乙つけがたい味で消費者に自信を持って薦められるコメに仕上がっている」と太鼓判。「生産者の励みになるよう最高金賞を目指し頑張ってほしい」とエールを送った。

　最高金賞米は１２月上旬に全道などで発売。地区金賞米は来年２月中旬からリレー販売する。