「ソング・オブ・ザ・シー海のうた」を鑑賞する堺町小１年生

　浦河町内の全小中学校生徒児童を対象にした町教委主催の令和５年度児童生徒映画鑑賞事業が、23日から11月末まで大通２の映画館「大黒座」で行われている。

　同事業は昨年度から始まり、今年で２年目。児童生徒に、身近にある貴重な文化資源である映画館「大黒座」の鑑賞機会を提供し、情操の涵養と次世代への映画文化の継承を図る目的。作品は学校や町教委、大黒座、大黒座サポーターズクラブで選定。小学１年～４年はアニメーション映画「ソング・オブ・ザ・シー　海のうた」、同５年～中学生はドキュメンタリー映画「カレーライスを一から作る」。

　「カレーを一から作る」は、探検家で医師の関野吉晴さんによる武蔵野美術大の課外ゼミの２０１５年のテーマ。材料となる米や野菜、肉、スパイス、塩はもちろん、食べる時の器やスプーンもすべて一から作る様子を映したドキュメンタリー映画。

　観賞した中学生は「とても興味深く感動した」「スーパーなどで目にする肉の販売までに至る過程を知れた」「『いただきます』の意味を考えたこともなかったが、これからはしっかりと心を込めて『いただきます』と言っていきたい」などの感想があった。

　大黒座では年間を通しても子どもの来場は多くなく「この機会に映画館で見る映画に興味を持ってほしい」と呼び掛け、「また来たいという声があったのはうれしい」と話していた。