２つのメダルを手にする伊藤さん

　室蘭市八丁平に住む会社員伊藤和也さん（５３）が、マレーシアで開かれたアームレスリング世界大会「ＩＦＡ世界アームレスリング選手権大会（９月２５日～１０月１日）」の男子７８キロ級（５０歳以上）に日本代表として出場し、左部門２位、右部門でも３位と健闘した。

　同級両部門にはそれぞれ約２０人が出場。トーナメント戦で１位になった選手と、敗者復活戦で勝ち上がった選手が対戦するダブルイリミネーション方式で頂点を争った。伊藤さんは両腕とも本戦で敗退、敗者復活で決勝まで駒を進めたものの、「いけるんじゃないか」という過信と油断に下剋上Ｖを阻まれた。

　伊藤さんは昨年同大会の左部門で優勝、右部門でも準優勝を果たした。同級左腕王者として臨んだ今大会、目標に掲げた両腕同時優勝はかなわなかったが、「相手の方が自分より強かっただけ。言い訳の言葉もない」と首を振った。

　２６年大会は日本での開催が予定されている。「少し休みたい」と話す伊藤さんの次戦は未定も、週１回程度トレーニングは続けるといい「表彰台の一番高い場所からの景色をもう一度見てみたい」と自らを奮い立たせている。