JAL「乗り放題」実験 町へワーケーション推進【上士幌】
上士幌町と日本航空(JAL)は16日から、ワーケーション(働きながら休暇を取る過ごし方)を目的に同町を訪れる道外居住者を対象に、東京-帯広間の「サブスク」(定額制)プランの実証実験を始めた。一定期間乗り放題として往来のハードルを下げることで、多拠点居住の推進や関係人口創出、移住・定住につなげる。
町は「かみしほろシェアオフィス」を整備するなどワーケーション誘致に力を入れている。また、町内事業者と都会の企業をマッチングし、新しいビジネスを生み出す「かみしほろ縁ハンスプロジェクト」も行っている。
こうした取り組みを通じて首都圏などと往来する人の流れを後押ししようと、サブスクプラン提供を試行する。JAL側としても、航空需要の少ない時期の搭乗率向上や、路線の利用促進の狙いがある。
プランの対象期間は初回搭乗日から60日間。期間中は12万1000円でJAL便が原則乗り放題。往復の間に1回以上、町内のテレワーク施設を利用することが条件。申し込み受付は来年2月29日まで(搭乗は同年3月31日まで)。
カミシホロホテルを運営するルイス・ミッシェル(上士幌)の丸山勇雄社長は月に2、3回、東京と町を行き来すると言い、「金銭面が大きな負担だったが、気兼ねなく行けるプランはすごい」と歓迎。竹中貢町長は「人流の増加につながれば」と期待する。
問い合わせは町デジタル推進課(01564・7・7230)へ。
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