音別町の「どんころ」43年の歴史に幕 31日で閉店【釧路市】
釧路市音別町で、地域住民の交流の場として親しまれてきた炉ばた「どんころ」(中園2)が、31日で43年の歴史に幕を閉じる。店主の小野田千佳子さん(80)は「最後までいつも通り営業しているので、ぜひ立ち寄ってほしい」と話している。
同店は1981年にオープンし、現在では町内唯一の炉ばた。旬の魚を使った料理や各種焼き物、小鉢などの豊富なメニューに加え、客からのリクエストにも応じるなど、地域住民の胃袋を長く満たし続けてきた。小野田さんの温かい人柄に惹かれ、店内は常連客を中心にいつもにぎわっている。
店は1人で切り盛りしていたが、入院したこともあり体力的に続けることが困難になってきたため、8月ごろに店を畳む決心をしたという。「続けてほしいという声をたくさんいただく中で、閉店するのは本当に申し訳ない。お客さまや地域の人たちには感謝しかない」と話す。
9年間店に通っているという野澤直樹さん(53)は「個人的に家族のような付き合いをさせてもらっていたので、なくなるのは寂しいが仕方がない。健康に気を付けて元気でいてほしい」と残念がっていた。
店を閉めた後は、子供が住む帯広市へ行くという小野田さん。「長い間たくさんの人にお世話になった。寂しさでいっぱいだが、最後までいつも通り営業していきたい」と話している。営業時間は午後5時~同11時で、日曜定休。電話は01547(6)3595。
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