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函館新聞

谷口精光園が農林水産祭・林産部門で天皇杯 コンテナ苗生産【北斗】

天皇杯を受賞したコンテナ苗を紹介する谷口社長

 【北斗】造林用苗木の生産を手掛ける「谷口精光園」(市本町2、谷口淳一社長)が、農水省などが主催する今年度の農林水産祭・林産部門で天皇杯に選ばれた。昨年度トドマツやカラマツなど、コンテナ苗の生産量で道内3位となるなど、創意工夫による優良なトドマツコンテナ苗の安定供給が評価された。農林水産関係では最高の栄誉とされ、谷口社長(42)は「お世話になった多くの人のおかげ。大変栄誉ある賞をいただき、心から感謝したい」と話している。

 同祭は農林水産業者の技術改善や経営発展への意欲を高めようと、農水省と日本農林漁業振興会が共催し1962年から続く取り組み。今年度は農林水産大臣賞を受けた456点の中から、農産・蚕糸、園芸、畜産、林産、水産、多角化経営、むらづくりの7部門で天皇杯が授与された。

 谷口精光園は1913(大正2)年創業。谷口社長は2013年に4代目を継ぎ、気象害を受けにくく育苗作業を通年化できるコンテナ苗の生産に着手。トドマツコンテナ苗1200本から生産規模を拡大し、22年度にはトドマツ30万本、カラマツやクリーンラーチなども合わせると約52万本を作付け。トドマツコンテナ苗のシェアは全道の4割を占めるなど、積極的な設備投資や労働環境の改善に取り組んできた。

 トドマツは通常、生育から出荷まで5~6年かかるところ、コンテナ苗だと4年程度で済むという。コンテナ苗は「天候に左右されにくく、適切に肥料と水を補給できる」と谷口社長は説明する。

 コンテナ苗で雇用機会を生み出し通年雇用が可能になったほか、設備投資を行ったことで女性でも働きやすい職場環境を整えたことも評価された。

 コンテナ苗を導入した経緯について、「今後ますます人手不足が深刻になることが容易に想像できたため、今いる人数で増産体制を構築するためにはどうすればよいかを悩んだ結果、コンテナ苗に行き着いた」と谷口社長。昨年度の苗木生産は通常の苗が約70%に対し、コンテナ苗が30%程度だが、半々まで持っていきたいという。生産性を上げるため「作業の半自動化にも取り組んでいきたい」と意気込む。

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