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網走タイムズ

擬似消火や避難所運営を体験 網走二中で防災学習 1年生が総合学習で

ARによる疑似消火を体験する生徒

 【網走】二中の1年生が12日、防災学習に取り組み、学校が避難所になった場合の行動や消火体験などを学んだ。

 同校は、「地域を学ぶ」「自分を学ぶ」を総合的な学習の柱として3年間、地域産業の学習や職業体験などに取り組んでいる。

 防災学習は、災害に遭っても自分や家族を守れるよう、知識を養うもので毎年、1年生が取り組んでいる。

 この日は、講師として市総務防災課から職員2人を招いた。1年生2クラス40人は体育館に集まり、学校が避難所になるとどうなるかなどの講話を聞いた後、避難所用にと各地で導入が進んでいる「段ボールベッド」の設営を体験。以前に比べて食味や種類が大きく向上している非常食を試食した。

 続くAR(拡張現実)を使った擬似消火体験では、8つに分かれたグループの代表1人が体験した。

 モニターが組み込まれたゴーグルを頭に付けると周囲の景色がモニターを通して見え、そこにCG(コンピューターグラフィック)で作った炎が重ねられる仕組みだが、生徒たちの多くはすでにスマホやパソコンなどで同様の技術は体験済み。

 手に持ったコントローラーを消火器のように扱うのも、ゲーム感覚。モニターと同じ画面がスクリーンにも映され、消火に成功すると生徒たちから拍手が起きていた。

 それでも、中には本物の火のように怖がって近づけなかったり、1度目は消火に成功したものの、2度目は失敗して「1度目はまぐれだ」とやじが飛ぶなど、ARならではの体験に盛り上がっていた。

 当初は1時間分の授業の中で体験する予定だったが、前段の段ボールベッド設営が早く終わったことから時間に余裕ができ、グループの代表が終わったところで希望者を募り、体験してもらった。

 また、疑似消火体験が終わり、休憩時間となっても「私もやってみたい」と市職員の周りに生徒が集まり、休憩時間が終わるまで体験が続いていた。

 学習の最後は、避難所での生活を考えるグループーワークが行われ「避難所に必要なものは何か」「何に気をつけて生活すべきか」などを、グループごとに考えて発表した。

 避難所に必要なものの意見では「腹持ちがいい食料」「水」などに加え「家族としての協力が必要なので」と〝愛情〟を挙げるグループも。「物」とは違った意見に、ほかのグループからも「おぉー」と納得の声が上がっていた。

 この日は、オホーツク総合振興局の職員が講師になり、道が作成した避難所運営ゲーム「Doはぐ」を使っての避難所運営体験も行われた。

 齊藤修校長は「防災学習を通じて、災害時に何が出来るか、どう行動するかを考えられる人に育ってほしい」と話していた。

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