お菓子の販売で接客する浦高生

　浦河町大通３の菓子店梅月堂手取菓子舗で７日、浦河高校の課題研究班３班の生徒が授業の一環でデザインしたラベルパッケージの商品を店頭販売した。高校生たちの活動を応援しようと地域住民らが商品を買い求め店舗を訪れていた。

　総合学科の同校では、地域の課題解決に向けた提案や企画に取り組む課題研究の授業を展開している。こうした学校や生徒たちの活動を支援しようと地元企業などが、さまざまな学びの場や機会を提供している。

　今回は、３年生５人のグループが、商品のパッケージラベルやチラシなどを使ったＰＲ活動で販売促進につなげたいというテーマでの探求学習を、地元の老舗菓子店手取菓子舗の協力で実現したもの。

　販売当日は、コラボパッケージラベルの付いた「いちごあんドーナツ」と「浦河小唄」各２００個と、「串団子」２５０本を用意。リーダーの村下彩羽さんと、松野あんずさん、下向巡さんの３人が販売を担当し、慣れない接客に苦労しながらも、商品を取り分けたり、来店する客に声を掛けるなどして販売した。

　来店した常連客などは「高校生が頑張っていると聞いて、コラボ商品を買いに来た」と話し、生徒たちがデザインしたラベルの付いたいちごあんドーナツをたくさん購入していた。

　串団子の注文を受けてパック詰め作業にも取り組んだ松野さんは「注文を間違わないことや、いかに、きれいで素早くできることが重要だということと、笑顔の大切さが学べた」と感想。

　高校生を受け入れた坂井ゆみ社長は「高校生が何かするとなると、地域がすごく応援してくれる。客の反応もとても良かった。ただ、店舗の忙しい時期と活動期間が重なっていたので、もう少しじっくりと取り組めれば、生徒たちのポテンシャルをもっと引き出せることができたのでは」と 話していた。