土星や秋の四辺形を観察 日高育成牧場で秋の星空観察会【浦河】
浦河町教委主催の「秋の星空観察会~星空ガイドによる観賞ツアー~」が11日夜、西舎のJRA日高育成牧場で開かれ、町内在住の小学生親子12人らが参加して秋の空に見える土星や秋の四辺形などを観察した。同育成牧場協力。
講師は和歌山県の熊野古道で星空ツアーを開催するSTAR FORESTの星空ガイド角田夏樹さん。角田さんは大学で天文学を専攻し、卒業直前にニュージーランドへ旅行し星空ツアーに出会い、2013年からニュージーランドで星空ガイドとして勤務したのが始まり。ガイド業のかたわら、天文台で観測員として惑星研究に携わった。17年に日本へ帰国し、STAR FORESTを立ち上げた。
この日は午後7時に同育成牧場のJRAトラック砂馬場前広場に集合。角田さんは「広場では光があると星空は見えないので、スマホなどの電子機器でのライトを付けないように。暗闇に目が慣れてくるとだんだん星も見えてくる」と呼び掛けた。
参加者たちは角田さんに「土星はどこ」や「秋の四辺形はどれ」などと聞きながら目で星空を観察。カシオペア座やアンドロメダ座、ペガサス座などが見えて喜んだ。また、だんだんと目が慣れてきたことや、雲で覆われていた空が晴れると満天の星が顔を出す幻想的な雰囲気に参加者たちは酔いしれていた。
さらに地球と太陽の距離は1・5億㌔離れていることや、星は温度や年齢によって輝き方が違うことなどを教わった。角田さんは「冬もまた違う星が夜空に見えるので観察してみて」と呼び掛けた。
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