十勝管内足寄中学校の人見仁菜選手（１年）が１４日、釧路市民陸上競技場で開かれた釧根秋季記録会第１戦の女子４００㍍で、５５秒６６の驚異的なタイムをたたき出し、日本中学記録を７年ぶりに塗り替えた。

　人見選手は、８月２２～２５日に愛媛県で行われた全国中学校体育大会の同８００㍍を１年生ながら制覇。さらに、２００㍍でも２５秒３３の全国レベルの自己新記録を持っている。

　同４００㍍は午前９時３０分すぎに実施され、気温１３度、風もわずかしかない好条件の中でのレースとなった。人見選手は１組目で出走すると、号砲とともに勢いよく加速。最後まで初速を落とさずにゴールして、２位に７秒差をつける全国覇者の力を見せつけた。従来の日本記録を１秒近く更新する走りに競技場内は、快挙と力走をたたえる惜しみない拍手に包まれた。

　午後の１００㍍でも１２秒３３の自己ベストをマーク。高校生や大学生を抑えて全体１位となった。

女子４００㍍で日本中学記録を７年ぶりに更新した人見選手。１００㍍でも他を圧倒した