秋の風を感じて走る 様似中の校内マラソン大会【様似】
【様似】様似中(松田陽一校長、生徒75人)は4日、校内マラソン大会を開催した。地元企業や地域のボランティアの支援を受けて、生徒たちは道道233号線を秋の風を感じながら颯爽と走り抜いた。
生徒たちに必要な体力と精神力を身に付けさせるとともに、最後まであきらめない心の育成を目的に、スポーツの秋となるこの時期に毎年行っている恒例行事。同校のマラソン大会は、中学校のマラソン大会としては道内でも珍しく、発着地点の学校から一般道を周回する本格的なコースを設定している。
大会の運営には、地域住民らで構成する学校支援ボランティア7人と地元企業の小野工業の社員ら8人が協力し、マラソンコースの沿道で交通状況の確認や誘導などで生徒たちの安全な走りをサポート。また、小野工業からは、水分補給用のスポーツドリンクやお茶が用意されたほか、大会上位入賞者をたたえる金、銀、銅のメダルが提供された。
大会は、1~3年生までの男子40人、女子30人が出場し、男子4㌔、女子3㌔の距離に挑んだ。生徒たちはグラウンド前のスタート地点に整列し、男子は秋山寛幸教育長、女子は小野工業の小野将臣社長のスタートの合図で走り出し、教職員やボランティア、地域住民らの声援を受けながら力走。
優勝者は、男女ともに3年生。男子の古舘慶次郎君は「昨年は2位だったので、1位をとれてとてもうれしい。今年は、帰宅してから時間があれば走っていた。その成果が発揮できた」と力強く話した。女子は今年の大会で三連覇を達成した芳賀陽咲(ひさき)さん。芳賀さんは「三連覇がかかっていたのでプレッシャーはあった。男子が先にスタートしていたので、とにかく前にいる人を追い越していこうと頑張って走った。優勝できてほっとした」と笑顔を見せた。
松田校長は「マラソン大会に向けた体育の授業からの取り組みは、生徒の体力増進の貴重な機会となっている。たとえ歩いてしまったとしても、ゴールした時には、やり切った達成感が味わえる。生徒たちの気持ちの面での成長にもつながっている」と話していた。
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