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釧路新聞

裁判員経験者ら意見交換 釧路地裁で感想や印象、改善点語る【釧路市】

裁判員裁判について語り合う法曹三者と裁判員経験者ら

 釧路地方裁判所(青沼潔所)は12日、裁判員経験者と裁判官、検事、弁護士を交えた意見交換会を同地裁で開き、初めて一般公開も行った。裁判員経験者らは裁判に参加した感想や印象、改善すべきことなどについて語った。

 同地裁では、2009年の裁判員制度開始から今年7月までに、一般の裁判員481人と補充裁判員169人の計650人が、85人の被告の判決に携わっている。意見交換会は、裁判員裁判に参加した感想や意見を聞き、今後の運用の参考とすることなどを目的に12年から実施しており、今回が10回目。

 この日は釧路地裁、釧路地検、釧路弁護士会の法曹三者と、承諾殺人や殺人未遂、強制わいせつ致傷などの裁判を担当した北見市の40代男性会社役員、釧路市の70代無職男性、オホーツク管内の30代女性会社員の3人が参加した。

 裁判員経験者の3人は「裁判員に選ばれた時は驚いたが、最終的に経験できたことはとても良かった」とする一方、「担当した裁判の期間中は他のことを考えられないほど悩むこともあった。眠られない日々が続いたりストレスがたまることもあり、家族や職場の理解も必要と感じた」と語った。

 改善点としては「裁判という日常からかけ離れている状況の中で、情報量が多すぎてついていくのがやっと。何が重要なのか分からない部分もあった」とし「検事や弁護士の方には、要点をまとめて分かりやすく進行し、抑揚をつけて話すなどの工夫をしてほしい」と求めた。

 見学した北海道教育大学釧路校大学院生の大久保京介さん(22)は「改めて裁判の難しさや大変な部分も知ったが、自分に裁判員のチャンスがきたら挑戦してみたい」と話していた。

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