さばき方と調理法を学ぶ 網走で鮭丸ごと料理教室
【網走】特産のサケを余すところなく使った料理を学ぶ、市食生活改善協議会(吉阪一子会長)の「鮭丸ごと料理教室」が、市保健センターで開かれた。
市民14人が参加した。最初に、網走合同定置漁業に提供してもらった、その日の朝に上がったばかりというサケを使ってさばき方を学んだ。
同協議会のメンバーが見本を示した後、参加者の代表が挑戦。協議会のメンバーから手ほどきを受けながらサケの頭を落とし、腹を裂いて筋子と内臓を取り出し、身を3枚におろしていった。
教室では、筋子からイクラを作る方法も紹介。お湯を入れた鍋に筋子を入れ、箸でかき混ぜると簡単に筋子がばらけて1つ1つの粒に。ざるに取って何度か水洗いをすると、鮮やかなオレンジ色のイクラが現れ、参加者も「きれいなイクラ」「意外と簡単だね」と驚いていた。
さばいたサケも、さっそく調理した。この日のメニューは「番屋めし(イクラ丼)」「鮭田楽」「マーボー白子」「ほろほろ豆腐サラダ」「さわ煮スープ」の4品。
いずれもサケを使いながらさまざまな味付け、調理法が用いられ、バリエーションも豊か。中でも、一般的にポン酢で食べることが多い白子を麻婆豆腐風にするというアイデアに、参加した人たちも「どんな味がするんだろう」と興味深々。
また、教室では作らなかったが、カルシウムを摂取できる「鉄骨巻き」など、サケを使った同協議会のレシピも参加者に紹介した。
この教室は、まるごと1匹を家庭でさばくことが少なくなったサケのさばき方を覚えてもらおうと、同協議会が毎年開いている。
特に、使用するサケは網走合同定置漁業が毎回、無償提供をしており、吉阪会長は「毎年、サケを提供していただき、大変ありがたい」と感謝していた。
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