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函館新聞

近未来の栄養士と保育士育成【函館】

函短ICT教育プログラム 文科省認定

 函館短大(澤辺桃子学長)が設置する「栄養士・保育士のためのICT(情報通信技術)・数理・データサイエンス・AI(人工知能)教育プログラム」が、文部科学省の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)」に認定された。道内の短大では初めて。

 同制度は2021年度に創設。デジタル時代における「読み・書き・そろばん」にあたる数理・データサイエンス・AIを活用する基礎知識や技術について、体系的な学習に取り組む大学などの正規課程教育のうち、1年以上の実績がある教育プログラムを文部科学大臣が認定。多方面で活躍する人材育成を奨励する。認定の有効期限は2028年3月31日まで。

 同短大の教育プログラムは、未来の職場のデジタル化に柔軟に対応できる近未来型の栄養士・保育士を目指すことを目的に、食物栄養学科と保育学科の学生を対象に、22年度に開講した。プログラムの修了要件は両学科とも、必須科目が5科目、選択科目を1科目以上履修すること。公立はこだて未来大で教育心理学や教育工学を研究する辻義人准教授を講師に招いている。

 必須科目のうち、「データサイエンス入門」では、さまざまなデータを正しく読み取るための統計基礎をはじめ、AIを“道具”として扱うための知識、実際の現場に登場するデータの解析方法などを学ぶ。

 食物栄養学科の梅影創専任講師は「栄養価計算やアンケート調査などのデータを分析する時に、先入観を持たず統計学に基づいて判断する上で、データサイエンス(の知識)が求められる」と話す。AIを駆使して新しい料理レシピや付加価値を生み出せる栄養士を目指す。

 保育学科の野呂祐人専任講師は「子どもと触れ合う時間をしっかり作るためにICTを取り入れる、その考え方やバランスを学生に教えたい」と強調。子どもの体調や登園管理のほか、保育士の業務で特に時間を要する記録作業にもAIを活用することで時間節約が期待されるという。

 澤辺学長は「世の中の進化に合わせて、学内の教育内容をアップデートしなければ“当たり前”の教育を続けられない。ICTや数理、AIの知識を持つ栄養士・保育士を今後も育てていきたい」としている。

近未来型の栄養士・保育士の人材育成に力を入れる梅影専任講師(左)と野呂専任講師

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