長ネギすらり 全道一の産地・七飯で出荷進む【七飯】
【七飯】道南の主力野菜品目の一つ、露地長ネギの収穫と出荷作業が、七飯町の農家で盛んに行われている。甘みがあり、すらっとした長ネギを全国の市場に送り出している。
町野菜生産出荷組合長ネギ部会長の杉村久悦さん(71)=大川10=は4ヘクタールに作付け、7月下旬に収穫をスタート。機械で長ネギを掘り取り、自宅近くの倉庫へ。根を切ったり、余分な葉を落としたりして、機械で圧縮空気を吹き付けて皮をむき、太さで結束し箱詰め。現在は300ケース(1ケース5キロ入り)をJA新はこだてに出荷している。11月下旬まで。
杉村さんは「今年は夏の高温、少雨の影響で作柄は良くない。腐敗や細いものも目立ち、収量は2~3割減を見込む。ネギは秋から冬に掛け太るので、これから太さも良くなってくると思う」と話している。
JA七飯営農センターによると、町内の65戸が150ヘクタールに作付けする。出荷量は5500トン、販売高20億円を目指す。七飯は道内一の長ネギ生産量を誇る。今年は本州を襲った高温や干ばつ、集中豪雨などで全国的に長ネギは不作で、価格は高値で推移しているという。
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