湯来南小とオンラインで繋ぎ「広島の歴史・魅力」を学習する富川小の児童たち

【日高】富川小６年生51人は９月27日、広島市立湯来南小６年生23人とインターネットでつなぎ、オンライン交流学習を行った。

　富川小の遠藤久仁教頭が同校に赴任する前に勤務していた上海日本人学校浦東校で一緒に学年を組んでいた湯来南小の藤村紗貴教諭から依頼され、総合学習として実施した。

　湯来南小では今年５月のＧ７広島サミット開催にあたり、同サミットについて学び「広島の歴史」「広島の魅力」を発信することを通して、故郷への理解を深めたり、相手意識をもって発表することで資料の作り方・プレゼンテーションの仕方を工夫することに取り組んできた。富川小でも２０１９年に始まった文科省のＧＩＧＡスクール構想で、１人１台の端末を活用したさまざまな取り組みを行っており、今回初めて道外の学校との交流学習を実施した。今後の機器活用の参考の機会にしたいと考えている。

　交流学習を前に、発表を聞く富川小児童たちも事前学習し当日に備えた。湯来南小の児童は、１人１分半程度で発信したい事柄を作った資料をもとに発表。歴史をさかのぼり写真を使いながら、クイズや質問の時間を設けるなどして交流した。

　広島県に関わるテーマでは、戦艦大和、瀬戸内レモン、原爆ドーム、厳島神社、広島風お好み焼き、もみじ饅頭、熊の筆、尾道市のカフェ、地元湯来町についてなど23項目を発表した。

　富川小６年の藤本このみさんは「広島の食べ物やお店、観光地などを詳しく知ることができた。原爆ドームに関わることについては知っていたが、１９１５年にできていた建物だとわかった。関東のお好み焼きの焼き方と違うことも理解。今回の学習にあたり事前に調べたりしたが、発表を聞くことにより知らないことをたくさん教えてもらった。資料の作り方、発表の仕方も学べた。すごく広島に興味を持ち行きたくなった」と話した。