式典で披露された「西川ピアノ」演奏

伝統の継承を誓う生徒代表の小林さん

　函館大妻高校（池田延己校長）は５日、「創立１００周年記念式典」を同校で開いた。同窓生や来賓ら２５０人が出席し、池田校長、生徒代表らが伝統の継承と学校のさらなる発展を誓った。

　同校は１９２４年、大妻技芸学校（現・大妻女子大）の唯一の分校として函館に設立。２万４０００人以上の卒業・修了者を送り出してきた。

　式典では、創立者の外山ハツ初代校長ら歴代校長、創立から１９７３年まで事実上の教頭として学校をけん引した神田（こうだ）マスコさんをはじめ、物故関係者をしのんで黙とうをささげた。

　池田校長は式辞で、学校の３本柱として建学の精神「良妻賢母」、校訓「恥を知れ」、最後までやり通す大妻魂「不撓（ふとう）不屈の精神」を挙げ「これからも創立者の思いを受け継ぎ、新たな歴史の一歩を踏み出す」と述べた。生徒を代表して登壇した生徒会長の小林千祥さん（３年）も「伝統をしっかり引き継いでいく」と決意を述べた。

　式典に先立ち、明治時代に日本で作られ、創立当時から学校に伝わる「西川ピアノ」を函館のピアニスト高実希子さんが演奏。音色に乗せて学校の歴史を振り返る写真をスライドショーで映したほか、同校吹奏楽部も「さくらのうた」を演奏し、１００年の節目を祝った。学校祭「大妻祭」の伝統行事である生徒制作衣装のファッションショーの上位入賞６作品も披露された。

　式典後に祝賀会を函館国際ホテルで開き、同窓生ら２００人が出席した。式典は、４日にも同校で全校生徒対象に開き、生徒３２６人が出席した。