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苫小牧民報

道栄高に佐渡ケ嶽親方 相撲部の練習見学 「頑張って」 部員にエール 白老

大相撲佐渡ケ嶽部屋(千葉県松戸市)の佐渡ケ嶽親方(55)=元関脇琴ノ若=が4日、白老町緑丘の北海道栄高校(渡辺和弘校長)を訪れ、同校相撲部の練習を見学した。親方は部員たちに「監督の教えをしっかり守って練習を」とエールを送った。

相撲部員の練習を見守る佐渡ケ嶽親方(右)

 同町にはかつて、白老中学校にも相撲部があり、白老八幡神社の例大祭では子ども相撲が行われるなどの歴史があったという。町商工会の熊谷威二会長(79)は「白老で相撲を盛り上げたい」と、40年来親交のある佐渡ケ嶽親方の後援会長を通じて親方の来町を強く要望し、実現した。

 また、同校相撲部の高山和典監督(37)と親方の長男で今年9月に新関脇に昇進した琴ノ若関(25)の母校が同じ埼玉栄高校という共通点も来校のきっかけとなった。

 親方は夫妻で同校を訪れ、渡邊校長らと懇談後、相撲部を見学した。同部は、高山監督の指導で部員4人が活動。

 9月には苫小牧市内で行われた第46回全道高等学校相撲新人選手権大会兼第75回全国高等学校相撲選抜大会北海道予選会で4年連続全国選抜大会(来年3月、高知県)への出場を決めるなど、活躍している。

 親方は熱心に稽古する部員たちに向けて「強くなることを目指して頑張ってほしい」と激励。将来力士になることを目指している1年の関茂大喜さん(15)は「親方に練習を見ていただき、ありがたかった」と喜び、高山監督は「親方に来校していただき大変光栄」と述べた。

 道内の高校相撲部は現在、同校を含め5校のみで、部員は合わせても20人に満たないという。親方と同校をつないだ熊谷会長は「白老では相撲の火を消すことなく、頑張ってほしい」と語っていた。 

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