赤い羽根「協力を」 市内14カ所で街頭募金【室蘭】
赤い羽根共同募金運動が全国一斉にスタートした。室蘭市共同募金委員会(長谷川清敏会長)は、市内大型店前などで街頭募金活動に取り組んでいる。近年、街頭募金額は横ばいが続いており、ボランティア延べ200人超の協力を得て、市民に善意を呼びかける。
街頭での活動は15日までを予定。市内大型店など14カ所で行う。
初日の1日は、11カ所で実施した。このうち母恋北町のツルハドラッグ室蘭母恋店前では、母恋、天沢両地区の民生委員児童委員メンバーが参加した。交代で買い物客らに「赤い羽根募金に協力お願いします」と訴えた。
同委員会は、多様化する福祉課題の解決に向け、幅広い募金活動を展開。町内会・自治会の協力を得て住宅を回る「戸別」のほか、オリジナルピンバッジを10年前から作っている。バッジは1個500円で販売し、300円程度が寄付になるなど、実績の増額に努めている。
昨年の街頭募金は47万741円で前年と比べ約6万円増加。それでも全体では998万5136円で約65万円のマイナスとなった。減少した理由について同委員会は「コロナ禍の影響もあり、企業の協力件数や戸別などが減った」と分析。「街頭で市民に呼びかけることで活動をPRしていきたい」と話している。
同運動は12月31日まで行われる。
道南バスも運動周知
道南バス(本社室蘭市東町、長谷川義郎代表取締役社長)は、今年も室蘭や登別市内を走る路線バスの車内に赤い羽根共同募金運動を周知するポスターを掲示した。
室蘭市共同募金委員会(長谷川清敏会長)から協力依頼を受け、2013年から続けている。今月末までバス120台に貼り、ドライバーは赤い羽根を胸元に着け、乗客の目に留まるようにしている。
2日に道南バス本社を訪問した長谷川会長は「通学や通勤など幅広い年齢の人が利用する車内でPRしていただけるのは助かります。今年もよろしくお願いします」と協力に感謝した。長谷川社長は「一人でも多くの人が募金に参加するきっかけになれば」と話した。
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