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釧路新聞

自転車の根釧絶景巡り高評価 エコツアー「折り畳み」と公共交通活用【根室】

 【根室】JRやバスなど公共交通機関と自転車を組み合わせたモニターツアーが道東を舞台に実施された。折り畳み自転車を活用したツアーで、道内外から参加したモニターは点在する湿原や絶景に「大きなアピールポイント」と可能性を高く評価した上で、自転車の脚力がある人、ない人の別行程や世界共通の数字を活用したルート設定の提言があった。

 ひがし北海道エコモビリティ推進協議会(会長・伊藤泰通伊藤畜産社長)の主催。根室、釧路管内に設定された知床ねむろ太平洋シーニックバイウェイを楽しむコースで、参加者は東京、千葉、札幌の20~70代の自転車愛好家ら7人。

 ツアーは9月26~29日の3泊4日で実施した「エコモビリティで楽しむ!目指せ最東端ツアー」。釧路空港から根室・納沙布岬を目指す行程でJR花咲線やバスを使い、カヌーやフットパスなどを体験、合間にサイクリングを取り入れた。自転車の総走行距離は4日間で約169㌔。

 移動に使う自転車は折り畳めば60㌢四方、幅約30㌢になる英国の「ブロンプトン」。同自転車の愛好家で千葉県の神原菜々枝さん(37)は「主に観光目的で旅をしているので、つらくなったらバスや列車を活用できるコースがあればと思った」。札幌市で自転車店を経営する有森昭二さん(55)は「公共交通をいかに使うか。うまくコースを設定し5年も活動していたら世界中から人が来るようになる」と話した。

 根室市地域おこし協力隊の高橋竜太さん(22)は「高校生の通学以来の自転車。苦行の後の絶景は最高だった。(コース設定には)初心者なりのアドバイスをしたい」と振り返っていた。

 ロックシンガー忌野清志郎さんの同級生で、忌野さんがサイクリストになるきっかけをつくった雑誌サイクルスポーツの元編集長、宮内忍さん(71)=東京都=は、自身の海外走行経験から「湿原が点在し雄大な海岸線はノルウェーやアイルランドの景色で想定を超えていた。食のクオリティーも高い」と絶賛。その上で①難易度別にコースを区分する②案内標識を数字化する③一定間隔のトイレ④JR花咲線のサイクリングトレイン化―などを提言した。

 主催者の伊藤会長は「世界的に通用するルートにしたい」と意欲を見せていた。

最東端に到達した折り畳み自転車のエコツアー参加者(9月29日)

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