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室蘭民報

来館者5千人突破、伊達の小林さんに記念品 旧室蘭市絵鞆小校舎、公開1年5カ月【室蘭】

らせん階段の前で記念品を受け取る小林さん(左)

 旧室蘭市絵鞆小学校(祝津町)の来館者数が、9月30日に5千人に達した。昨年4月16日から、むろらん100年建造物保存活用会(村田正望代表理事)が一般公開を開始。道内外から見学者が訪れており、約1年5カ月での到達。同会は「予想より早い大台達成」としている。

 同会は2019年に体育館棟を取得。22年4月からは市の委託を受けて、教室棟と敷地を管理している。

 旧絵鞆小敷地が埋蔵文化財包蔵地であることから、敷地内に出土した土器などを展示している。ガイドツアーや各種体験などを企画して、歴史文化を感じる円形校舎を発信している。平日は団体予約のみに対応。個人は土、日曜日と祝日で、公開は10月末まで。

 千人突破は3カ月後の7月末で、昨季の入館者数は2600人だった。

 今季当初は「10月末までに5千人に到達するかどうか」との見込みだったが、今年は旧絵鞆小も舞台となった「アートプロジェクト」が開催されたほか、市外からの団体見学もあり、順調に来館者数が伸びて、30日に5千人の大台に到達した。

 同日午前、節目の到達者となったのは伊達市在住の小林立幸さんで、今回が初めての来館だった。旧絵鞆小の特徴でもあるらせん階段の前で記念品を受け取り、体育館棟ガイドツアーに参加。「とても貴重で、美しい校舎。ガイドの説明を聞いて、設計や施工担当者の苦労を感じた。見ることができてよかった」と話した。

 同会の三木真由美さんは「翌日の1日には、東京から旧絵鞆小を見るために男性が訪れた。通りすがりで見学で訪れる人も多く、室蘭観光の満足度を高めるきっかけとなればうれしい」と話した。

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