市、ワーケーション推進に力 苫小牧の魅力再発見 ライダー対象にツアー
苫小牧市は地域経済の活性化や苫小牧のPRにつなげようと、仕事と休暇を兼ねて地方で過ごす「ワーケーション」の推進に力を入れている。2021年度からモニターツアーを展開しており、今年度は初めてオートバイのライダーを対象に実施。利用者の声を聞きながら環境改善に努めている。
ライダー対象のツアーは9月14~16日に行った。苫小牧港をよく利用するライダーが、市内を素通りすることなく滞在し、魅力を体験してもらう狙い。東京都、神奈川県、千葉県、茨城県の7人が参加した。14日に大洗港発のフェリーに乗船し、15日に苫小牧港・西港に到着。市内でテレワークや観光などをしながら、ふるさと納税事業者の王子サーモン(有明町)訪問を選択できるようにした。
王子サーモンには5人が訪れ、スモークサーモンに理解を深め、出来たての商品を試食。参加者からは「味が違う」「ふるさと納税をしたい」などと好評で、早速購入する姿も。オートリゾート苫小牧アルテン(樽前)のコテージに1泊し、参加者同士でバーベキューを楽しんで親睦を深めた。16日は三星本店(糸井)で朝食を取り、各自が支笏湖へツーリングし、ノーザンホースパーク(美沢)でランチを食べて解散となった。
参加者からは満足度が高かった一方、仕事環境などの改善を求める声が上がった。東京都世田谷区の雑誌編集者、東俊英さん(29)は「苫小牧は通過することが多かったが、王子サーモンに感動した。苫小牧の印象が変わった」と笑顔。横浜市の会社経営、齋藤英樹さん(53)は「ツーリングをしながらパソコンで仕事をすることも多いので、バンガローにデスクがあると良かった」と指摘した。
モニターツアーの参加者数は21年度が10人、22年度が20人で、市はアンケートを実施して環境改善につなげており、調査結果を踏まえてアルテンで通信環境を整備したケースも。今年度は今月12~14日にもツアーを企画しており、市政策推進課は「今後もワーケーションの推進、苫小牧のPRを進めたい」としている。
関連記事
狙い定めドローン操縦 室工高1年生が体験【室蘭】
道建設部主催の情報通信技術(ICT)の体験講習会が20日、室蘭市宮の森町の室蘭工業高校(鈴木康礼校長)で行われた。1年生の環境土木科6人、建築科23人が、ICTの基礎知識やドローンの操縦技術を...
12月1日「Xマスコンサート」 サンタの会、活動振り返る展示も【伊達】
西胆振で活動する音楽ボランティアグループ・サンタの会(太田亜紀子代表)のクリスマスチャリティーコンサート「ぼくらの音楽会」が、伊達市梅本町の伊達信用金庫コスモスホールで12月1日に開かれる。ク...
健千窯の津村さんに社会ボランティア賞 国際ソロプチミスト日本財団表彰【登..
工房、不登校児の居場所に 登別市緑町の窯元・健千窯を主宰する津村健二さん(79)が、国際ソロプチミスト日本財団から社会ボランティア賞を受賞した。2012年から市内小中学校の不登校の子どもたちに...
「いい(11)夫婦(22)の日」 最高齢医師 支え合う【音更】
夫婦で田中医院(音更町木野大通東15ノ2)を営み46年目を迎えた精神科医・院長の田中章二さん(85)と、内科医・副院長のサイ子さん(86)。十勝の現役医師で最高齢となった2人は、共に大病を乗り越...
川の見回り 馬上から 悪路も悠々踏破 帯開建と畜大実験【帯広】
帯広開発建設部と帯広畜産大学は21日、帯広市内の札内川河川敷付近で馬を活用した騎馬パトロールの試行実験を実施した。馬を活用することによる河川管理などへの可能性の検討を目的とし、その効果や課題な...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
道東道阿寒─釧路西 12月22日開通 札幌─釧路市街地直結【釧路市】
2函館市動物愛護管理センター開所 25日から運用 殺処分減へ【函館】
3帯広畜大「ゼニ研」に前田一歩園賞 ゼニガタアザラシの個体数調査継続【札幌】
4昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
5トラウトサーモン安定的生産に期待込め 浦河港内で養殖試験 浦河町栽培漁業研究会 事業化に向け可能性探る【浦河】
-
1
高校で卒業式、1623人が門出の日【釧路管内】
2タイ国鉄車両工場長 シンハカーンさん キハ183系を見学 安平
3昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
4釧路市動物園、ライオンのユウキ死ぬ【釧路】
5旧狩勝牧場再生へCF 返礼はソフト食べ放題やツアー 北広牧場【新得】