事業へのロボット導入学ぶ 初セミナー、釧路で講演、展示【釧路市】
一般社団法人日本ロボットシステムインテグレータ協会が主催するセミナー「SIer’sDayin北海道(釧路)」が29日、釧路工業技術センターで開かれた。参加者は講演などを通じて事業へのロボット導入に対する知見を深めた。釧路開催は初めて。
ロボットシステムインテグレータ(ロボットSIer)とは、ロボットを使用した機械システムの導入提案や組立などを行う事業者を指す。同協会では、SIer(エスアイヤー)の事業環境向上や能力強化に取り組んでおり、国内産業の持続的発展と競争力強化に寄与することを目的に活動している。
この日のセミナーは、北見工業大学の星野洋平教授や大阪公立大学の二瓶泰範准教授の特別講演、道立総合研究機構の井川久主査の講演、道経済産業局の施策紹介などが行われたほか、産業ロボットが動いた状態での展示も行われた。
このうち、星野教授は「1次産業におけるロボット化」というテーマで講演。日本の食料自給率が40%程度なのに対し、道単体では199%、十勝は1100%、オホーツク地域は900%にも上ることを説明したほか、カボチャの収穫を自動化したロボットなどを紹介しつつ「今後、人口減少や高齢化が進んでいけば、1次産業の自動化やロボット化など、労働力不足を見据えた機械化が必要になってくる」と語った。
同協会の久保田和雄会長は「北海道の地はロボットが活用できる産業が数多くあると考えている。セミナーを通じてロボットに対する関心を持っていただくとともに、参加者の皆さまの連携を深めていただきたい」と話していた。
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