ヒグマに備え対策強化 箱わな導入、巡回も【根室】

従来の箱わな。大きく重いため効率的な設置ができなかった(2010年6月)
【根室】市は、ヒグマ目撃件数が18日現在で統計開始以来最多の63件を数えていることもあり、万が一に備えた対策として新たに箱わな2基を導入、冬眠前後の巡回パトロールも行う。大きく重い従来型の箱ワナは設置場所が限定され、捕獲後の作業にも危険が伴うなどの指摘がされていた。目撃数の増加は人とヒグマのあつれきが生じている証拠でもあるため、備えを強化する。
2008年度に導入した従来型は幅150㌢、高さ120㌢、奥行き360㌢。重量は500㌔あり設置には重機が必須で、設置場所も重機の移動が可能な所に限られていた。10年度には住宅街に出没したクマ対策として2度設置したが捕獲には至らなかった。さらに従来型は捕獲後のクマが暴れるスペースがあり、駆除作業にも危険が伴うとの指摘がされていた。
9月定例月議会で示したヒグマ対策は新たな箱わなの導入(費用160万円)。規格は2基とも幅と高さが90㌢、奥行き320㌢。浜中町が実際に使用した規格で、ヒグマが動き回ることができないサイズだ。
捕獲を知らせる長距離無線式捕獲パトロールシステム(同185万円)と、ワナを見張る自動撮影カメラ(同26万円)も併せて導入、見回り人員の省力化を図ることができる。
さらに、北海道猟友会根室支部会員らが猟銃を所持したパトロールを、冬眠前後の10~12月と3月に週1回程度、目撃情報の多 い東梅、別当賀、昆布盛、半島地区などで実施することも予算化(同57万円)した。
市は「目撃数の増加はヒグマとのあつれきが生じている証拠。未然防止を図っていきたい」と話している。
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