一般の部で優勝した山本恵美さん

　【江差】第５９回江差追分全国大会（江差追分会、町主催、函館新聞社など後援）は最終日の１７日、町文化会館で一般・熟年の各決選会と少年大会が行われ、札幌市白石区の会社員、山本恵美さん（３１）が一般の部日本一の栄光をつかんだ。山本さんは「夢を見ているような感じで、現実かわからない状況」と喜びを語った。

　今年の大会には、一般１６４人、熟年１３０人、少年３５人の計３２９人が出場。１５、１６日に一般・熟年の予選会が行われ、一般５０人、熟年３５人が決選会に臨んだ。

　山本さんは２０歳で江差追分を始め、２３歳で大会に初出場。昨年は６位で、この１年間、所属する札幌白石支部の久保田隆洲支部長から指導を受け、日々、練習に励んだ。出場７回目で勝利を手にし、「先生に恩返しができてうれしい」と笑顔。

　今後は「もっともっと歌い、優勝に満足することなく成長したい」と、さらなる飛躍を誓い、「大好きな江差追分を歌い継ぎ、広めたい」と話した。

　熟年の部は、せたな町の無職、道高勉さん（７１）が頂点に立った。昨年までは一般の部で出場し、熟年の部は初出場。「一つ一つ諦めないで続けてきた成果が出た」とにこやかに語った。

　また、少年の部は札幌市東区、伏古小６年の内村月菜さん（１２）が優勝に輝いた。昨年４位で、４度目の出場にして勝利を収め「すごくうれしい」と喜び、勝因を「おじいちゃんとお父さんが指導と、練習に付き合ってくれたおかげ」と話し、感謝した。