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釧路新聞

水産業、漁村発展誓う 厚岸で豊かな海づくり大会に1400人【厚岸】

 【厚岸】第42回全国豊かな海づくり大会北海道大会が17日、天皇、皇后両陛下が出席される中、同町の厚岸漁港屋根付き岸壁特設会場で行われた。式典には全国の水産関係者など約1400人が出席し、「守りぬく光輝く豊かな海」を合言葉に、水産業と漁村の発展に一層力強く取り組んでいくことを決議した。

 海づくり大会は両陛下が出席される四大行幸啓の一つで、つくり育てる漁業の推進やわが国漁業の振興と発展を図ることを目的に1981年から開催。道内では38年ぶり2回目。

 式典では主催者を代表し、大会会長の細田博之衆院議長と鈴木直道知事があいさつ。続いて厚岸町の若狹靖町長が、東日本大震災で甚大な被害を受けたカキの養殖施設やアサリ島が全国からの支援や関係者の努力により復興を果たしたとし、「この豊かな海をこれからも守り抜く」と歓迎のあいさつを行った。

 天皇陛下は、2021年9月に太平洋沿岸で発生した赤潮被害について「関係者が連携し、被害を受けた漁場の回復に向けた取り組みが進められていることに心から敬意を表する」と述べるとともに、「この大会を契機として、人々の海や漁業への理解と関心がさらに深まり、豊かな海づくりの環がここ北海道から全国へ、そして未来に向けて大きく広がっていくことを願う」と述べた。

 式典では、作品コンクールで最優秀に選ばれた釧路市立昭和小学校3年の小野珠和さんが作文を発表。コンブ干しの手伝いをしているという話に、皇后陛下は「根っこを切るのは大変ですね」と壇上で声を掛けられていた。また、漁業者を代表して厚岸湖でアサリ漁を行っている遠田城義さん、弥生さん夫妻と、浜中町でウニ養殖をしている山崎賢治さんらが海づくりのメッセージを読み上げた。

 続いて行われた海上歓迎・放流行事では、厚岸漁協の漁船などが海上パレードを行った後、両陛下がマツカワとホッカイエビの放流を行った。

稚魚を放流される天皇、皇后両陛下(17日午後3時50分ごろ、厚岸漁港)

  ○…この日の朝、釧路市内の宿泊先周辺には大勢の市民が詰め掛け、両陛下の出発を見送った。道中の釧路町、標茶町でも沿道の至る所で日の丸の手旗を振る姿が見られた。

 厚岸町市街の役場前の通りには500人を超える大勢の町民らが沿道で国旗を持ち到着を待った。午後2時10分ごろ、両陛下を乗せた車両が見えると声援と手に持つ日の丸を上下に振り歓迎した。

 町内に住むパート従業員の根羽美香さん(40)は「雅子さまだけ見えました。とてもきれいで笑顔がすてきでした」と話した。

両陛下が乗った車両に旗を振る厚岸町民ら

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