焼き肉店 競争激化 大手チェーン店進出【帯広】
帯広市内では昨年から今年にかけ、焼き肉のチェーン店進出や新たな出店が相次いでいる。コロナ禍でも比較的好調な業態として大手などが地方進出を加速したり、地場店が営業強化を図っていることなどが背景にある。既存店も顧客確保に懸命で、切磋琢磨(せっさたくま)で市場を盛り上げている。
「焼肉きんぐ」が8月道東初出店

1人3000円前後の食べ放題コースが主軸、テーブルまで肉を運んでくれる「焼肉きんぐ」帯広店。オープン直後から家族連れなどでにぎわった
大手焼き肉チェーン「焼肉きんぐ」の帯広店(市西19南3)が道東初出店で8月28日にオープン。初日は午後5時の開店直後から満席となり、次々とオーダーが飛び交った。
展開するのは複数の外食ブランドを持つ物語コーポレーション(愛知)。定額の時間制食べ放題、席にメニューを運んでくれる「テーブルオーダーバイキング」と呼ばれる形態。全国に約300店があり、広島県の会社がフランチャイズ(FC)で出店した。
すぐ近くには同じ大手のモンテローザ(東京)が展開する飲食ブランド「焼肉食べ放題 俺の店」もある。物語コーポレーションは「地域一番店を自負。年20店ペースで出店しており、(空白の)道東は狙っていた。白樺通の立地もいい。席を立たずに食事ができ、家族連れにも支持されている。需要は取り込めると判断した」(広報)と自信を見せる。
昨年以降、全国、道内チェーンだけで、エイムカンパニー(帯広)が西2条店(西2南9)で運営する北見発祥の食べ放題の「焼肉たんじろう」や、食肉大手ゼンショクが手がける焼肉店「肉まる商店」の帯広総本店(東4南11)、札幌の精肉店が展開する熟成牛などの「焼肉くろひめ」の帯広店(西16北1)などがある。
激戦地の白樺通 地場店も新規店
地場でも、老舗の奈良精肉店(大樹)が管内4店目となる「だいじゅ園」の白樺店を飲食店・ゆう天跡(西17南3)に、10月上旬にも出店する。約1億5500万円をかけ、現在改装工事を進めている。奈良有祐社長は「コロナ明けの需要復活を期待して新店を作った。他店もひしめく激戦地なので、軌道に乗れば、白樺店の独自メニューも考えたい」と意欲を示す。
近くの白樺通にテーブル焼肉バイキング店「G-ONE」(現在一時休業中)など管内外に8店舗を持つウエスタン(帯広市)の落合寛良社長は「新店ができれば、直後は多少影響がある。ただ、長年のファンに支えられている」と説明。物価高などのため、8月から料金を引き上げたが、品不足で休止することもあった人気メニューの「サガリスカート」を復活させたほか、春に年1回程度実施するメニュー強化イベントを「秋の焼肉祭」として8~24日に開催している(ディナータイム限定)。

「物販商品と連動し、知名度アップと来店増を図りたい」と話す後藤部長=焼肉の虎帯広店
ルーキーファーム(帯広)が管内2店舗を展開する「焼肉の虎」は今年に入り、売り上げベースで前年比2割増で推移している。同社は2年前にバイキング食べ放題方式から業態変更した。後藤貴志フード事業部営業統括部長は「生肉のサガリとタンは、価格も抑えて提供。グループの強みを生かしたサーティワンアイスなどアラカルトメニューも差別化になっている」と説明。今年6月、日本ハムのグループ会社が「焼肉の虎」監修の牛カルビを商品化(360グラム、税別980円)し、管内外の食品スーパーなどで販売を開始した。後藤部長は「メーカーからは予想以上の売れ行きと聞く。知名度アップにもつながっている」と話していた。
ただ、気になる統計もある。帝国データバンク(東京)によると、2023年の全国の焼き肉店の倒産は8月末までで16件発生、前年同期比の約3倍とする。同社は「店内オペレーションが比較的簡単で、焼き肉人気に着目した異業種の参入が相次いだほか、既存大手の新規出店も重なり、競争が激化している」と説明、「円安の影響などで、安価な輸入牛肉の価格も高騰。電気・ガス代、アルバイトといった人件費など運営コストの上昇も重なり、業界全体では厳しい状況」としており、各店、特色を出しながら、いかに好調さを維持できるかが注目される。
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