鳥取神社例大祭最終日、幻の大神輿渡御【釧路市】
今年で132回目となる釧路市の鳥取神社例大祭で、最終日の15日、12年ぶりとなる幻の大神(み)輿(こし)渡御が行われた。道内を中心に集まった担ぎ手約120人が神社前を堂々と練り歩き、沿道に詰め掛けた市民らをその勇姿で魅了した。
大神輿は1944年に奉納され、46年から5年間は毎年渡御があったが、その後は担ぎ手不足などから神輿殿で保存。91年に同神社創(そう)祀(し)100年を記念し再開した。以降10年に一度行われていたが、創祀130年の2021年は新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で渡御が行われず、22年の例大祭も規模を縮小していたことから、今年2年遅れでお披露目された。
この日は神社前の道道の一部を通行止めにし、発輿祭を経て午後7時に出発。総重量約1・1㌧、高さ2㍍、長さ1・3㍍四方の神輿が、全国から集まった約30に及ぶ団体の担ぎ手たちの威勢のいい掛け声とともに街を練り歩いた。鳥取神社の木下正明宮司は「2年の延期により、くしくも鳥取市との姉妹都市60周年の年に執り行うことになった。盛大に祝って、地域の元気の源になれれば」と話した。
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