全小中にエアコン「命を守る最優先課題」 町、独自に11億円【音更】
音更町は児童、生徒、教職員の命と健康を守る目的で、2024年度中に町内の全小中学校の普通教室などにエアコンを設置する方針を固めた。早ければ来年1月にも着工する見通し。総事業費は約11億円で、町独自の財源で予算措置する。
町によると、エアコンを整備するのは、町内の11小学校と5中学校の普通教室225室をはじめ、職員室、校長室、自校給食を採用する16校のうちエアコン未設置の15校の給食室。保健室にはすでに全校設置済み。
道内では8月22日に伊達市の小学校で、屋外で体育の授業を終えた2年生の女子児童が熱中症の疑いで死亡した。十勝管内でも熱中症警戒アラートが3日間続けて発令されるなどし、町内の小・中学校でも下校時間を繰り上げるなどの措置が取られた。
町はこうした事態を重くみて、学校の熱中症対策は喫緊の課題と位置付け、エアコン整備は緊急性の高い最優先課題の一つと判断した。町教委によると、町内の8月末現在の児童数は2187人、生徒数は1322人、教職員数は小学校388人、中学校178人となっている。
15日の町議会総務文教常任委員会で示した。今定例会に実施設計費(5000万~6000万円見込み)を盛り込んだ一般会計補正予算を提案する。
また、エアコンの整備と合わせて、現在はおおむね25日間ずつとなっている夏休み、冬休みについて、来年度から夏休みを延長し、冬休みを短縮する方向で、校長会と協議を進めている。
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