ステージ披露に向け練習を重ねる部員ら（１３日）

　【北斗】ログハウスカフェやコテージ、バーベキューハウスなどが建つ「当別風の丘」（市当別）では、市民や学生の活動・交流拠点の場として広く活用してもらうと、さまざまな取り組みに力を入れている。１１～１３日には公立はこだて未来大軽音楽部（冨永鈴部長、部員３０人）の夏合宿を受け入れ、部員らは自然の中で伸び伸びと音楽活動に没頭し、親睦を深めた。

　同所の運営メンバーの一人、工藤世一さんは同施設について「このフィールドを活動拠点として市民や学生との交流の場を創出し、地域コミュニティへと発展させることで、地域活性化につなげたいという思いが込められている」と話す。同所では継続的に音楽イベントなどを開催しており、同じ趣味を持つ人などの交流の場としても、人気を集めている。

　今回はコロナ禍の影響で、同部が例年実施していた札幌での夏合宿ができなくなったのを、部員の一人が偶然、工藤さんに相談したところ、風の丘での合宿を勧められたことから実現。部員らは同所で３日間、音楽活動に打ち込んだほか、レクリエーションとしてバーベキューやスイカ割り、花火などを楽しんだ。

　最終日の１３日は、合宿の集大成として、ログハウスカフェ隣りにある屋外ステージで、部員らが演奏を披露し、おおいに盛り上がった。冨永部長（２０）は「自然の中で思い切り音を出し、最高のロケーションで演奏できてとても満足。合宿に風の丘を利用させていただけたことに感謝したい」と話していた。工藤さんは「今後も市民の交流の場や、教育活動の場として風の丘をたくさんの人に利用してもらいたい」と呼び掛けている。