来校した人にトウモロコシを販売する関内小児童ら（右）

　伊達市立関内小学校（萩原享校長）の農園で育てたトウモロコシの販売会が１１日、同校で行われ、児童たちが保護者や地域住民、学校関係者らに夏の成果を提供した。

　生産から販売までの流れを学ぶことを目的に、毎年実施している。この日は朝から全校児童１６人と教員に、夏休み中に学習会サポートなどに来ていた室蘭工業大学の学生４人も加わり、農園で３００本を超えるトウモロコシを収穫した。

　今年は高温の影響で生育が早く、当初の計画と収穫のタイミングが合わなかったため、全てゆでた上で、サイズ別に２種類に分けて販売した。合わせて一緒に育てていたカボチャも１０個用意した。

　午後の販売会には、地域住民らが続々と来校。児童らは役割分担しながら訪れた人たちに、トウモロコシに感謝の気持ちを書いた手紙を添えて手渡した。カボチャは開始１０分、トウモロコシは用意した２６０本が完売した。

　中野唯菜さん（１１）は「リーダーとして考えることが多くなって大変だった」と活動を振り返り、「一度に３０本も買ってくれる人がいてうれしかった」と感激していた。

　収益はトウモロコシ栽培の活動資金に充てられる。