新発見の彗星 撮影成功 銀河の森天文台 中島主査【陸別】
りくべつ宇宙科学館・銀河の森天文台(津田浩之館長)の中島克仁主査が、日本人が8月に発見した新彗星(すいせい)の「西村彗星」の撮影に成功した。中島主査は「肉眼では難しいが双眼鏡などで観察できる」と話し、14日ごろから23日ごろまでは、日没後の西の低空に姿を現すという。
国立天文台によると、「西村彗星」は静岡県掛川市在住のアマチュア天文家で、「天体捜索者」の西村栄男(ひでお)さんが8月13日に初めて観測した。発見者の名前から「C/2023P1(Nishimura)」と命名された。西村さんは1994年と2021年にも彗星を発見しており、今回で三つ目となった。
中島主査は今月8日未明に、東の低空に向けてカメラと口径25センチの反射望遠鏡をセット。午前3時18分から同3時半まで、彗星を写真に収めることに成功した。中島主査は「緑色に輝く彗星の頭部とそこから伸びる幾筋かの尾も見ることができた」と喜んだ。
肉眼で見ることは難しいため、中島主査は「天文台の15センチの双眼鏡で見られた。日本人が発見した彗星をぜひ楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。
同天文台の開館時間は今月末までは午後2時~同10時半(10月~3月末は午後1時~同9時半)。月、火曜日は休館。料金など問い合わせは、同天文台(0156・27・8100)へ。
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