放水銃の確認をする関係者＝有珠善光寺

　有珠善光寺（木立大忍住職）と伊達消防署（大西靖署長）は２６日、伊達市有珠町の同寺で防火訓練を行った。参加者が万が一に備え重要文化財の運び出しや消火の手順を確認した。

　檀家や役員１５人ほどが参加。「火事だー」との叫び声ともに訓練はスタート。本堂から仏像や経典など重要文化財に見立てた箱をリレー方式で運び出した。さらに本堂横に設置する放水銃を発射した。

　水消火器を使用した訓練も実施。火点目掛けて参加者が練習した。木立大成副住職は「乾燥する時季を迎え、火災も多くなる。しっかりと気を引き締めたい」と話した。

　訓練は文化庁が定める１月２６日の「文化財防火デー」の一環。積雪地の伊達は毎年この時期にずらして開催している。この日は市内梅本町の旧三戸部家、迎賓館でも同様に行われた。