自分らしさについて考察 浦河第二中 子どもの心に響く道徳教育【浦河】
浦河町立浦河第二中(佐藤恵美校長)は6日、全校生徒1~3年生21人を対象に「子どもの心に響く道徳教育推進事業」を行った。講師の元HBCアナウンサーの藪淳一さんによる「人生の主人公は自分自身」と題した道徳の授業で、自分らしさについて考察した。
心に響く道徳事業は、道教委が、幅広い経験などを有し、全国的に活躍している著名人を道内の小・中学校に講師として派遣し、努力することの大切さや夢を実現したことの喜びなどの体験を踏まえた講話で、子どもたちの豊な心を育む取り組み。
同校では、札幌市中央区の大通幼稚園園長で元HBCアナウンサーの藪淳一さんをゲストティーチャーに迎え、「ゲスト道徳」として2部構成で道徳の授業を展開。第一部は、学校主導のインタビュー形式、第二部は、講演形式で授業を実施した。
第一部では、田中健登教諭が「個性について考える」をテーマに授業を進め、生徒たちがゲストティーチャーの藪さんにインタビューをしながら、自分らしさや個性についての理解を深めた。
第二部では、講師の藪さんが「人生の主人公は自分自身」と題し講演。藪さんは、アナウンサーになった経緯や現在の幼稚園園長としての仕事など自身のキャリアについて話しながら、「過去を振り返ることで、これまでの積み重ねがあって今の自分がいることがわかる。やりたいことをやれなかったネガティブな経験もポジティブにとらえることが大切。自分は何が大好きなのかを考えることで、人生のストーリーの方向性が見えてくる」と伝え、そのうえで「夢をかなえるために頑張るプロセスが宝物になる。人生の主人公は自分自身だということを知って、人生の物語を楽しんでほしい」と生徒たちへエールを送った。
最後に、佐藤校長が講師の藪さんへ謝辞を述べ、生徒たちに「この道徳の授業をヒントに、いろんな自分を見つけてほしい」と呼び掛けた。
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