極寒ぶりで返礼品 イミュー白糠工場完成【白糠】
【白糠】ふるさと納税のデータ分析などを行う「イミュー」(東京都、黒田康平代表取締役)が、町庶路2の国道沿いで工事を進めていた、最新の冷凍設備などを備えた白糠工場が完成。13日に落成式典が行われ、関係者約40人が新施設の門出を祝った。全国12自治体とふるさと納税事業などで連携する同社にとって、工場の設置は全国初。
同社は昨年9月、「白糠町には魅力的な産品が多く、その価値がもっとある」などと考えたのをきっかけに、町やふるさと納税者と協力して返礼品の開発や商品改善を行う「白糠産品開発プロジェクト」を始動、白糠産の秋サケやブリを使った商品を開発した。ブリの返礼品は200セットを6日間で完売する人気となり、白糠漁港に水揚げされたブリを「極寒ブリ」として商標登録を申請中。今年も14日から返礼品(2万4000円)の受け付けを開始し、寄付者には「極寒ブリのしゃぶしゃぶセット」を郵送する。
新工場は、同漁港まで車で10分ほどの国道38号沿いで、敷地面積1390平方㍍、施設の述べ床面積は165平方㍍で、木造平屋建て。最新の冷凍設備を導入した加工場で、主に同漁港に揚がった「極寒ブリ」の加工を行うほか、キッチンを備えたラボ(研究室)で商品開発なども行う。すでに4人を地元から雇用しており、極寒ブリの商品販売などで、5年後には10億円の売り上げを目指す。
式典で黒田社長は「白糠の魅力を全国に発信していきたい。極寒ブリはもちろん、まだまだ多くのポテンシャルを持っている。工場の開設でさらなる成長を目指し、地方での雇用創出にもつなげたい」と抱負を語った。来賓を代表して棚野孝夫町長は「この地域に工場を新設していただき大変ありがたい。今後も連携を深めていきたい」と祝辞を述べた。
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