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釧路新聞

全国の大学生、北方領土学ぶ ゼミナール始まる【根室】

 【根室】全国の大学生を根室に招き、北方領土問題に理解を深めてもらう北方領土問題対策協会(本部・東京、略称・北対協)主催の北方領土ゼミナールが13日、根室市内で始まった。納沙布岬から間近の島々を視察後、座学やグループ討議で問題意識を高めていた。

 北対協が返還運動後継者育成の一環で、実施している事業の一つ。今回は北海道から沖縄県までの大学生、大学院生34人が参加。霧の晴れ間に見える貝殻島灯台など歯舞群島を見たほか、岬の北方領土啓発施設「北方館」で歴史的経緯を聞いた。

 開会式の後、歯舞群島・勇留島出身で元島民組織千島歯舞諸島居住者連盟根室支部長の角鹿泰司さんが旧ソ連侵攻時や引き揚げ時の体験談、防衛省防衛研究所研究幹事の兵頭慎治さんが最近のロシア事情などを語った。

 その後「北方領土問題の解決に向けて自分たちにできることは何か」をテーマにグループ討議を行った。最終日の14日は、議論の結果をまとめた企画書を発表する。

納沙布岬を訪れた全国の大学生

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