書籍で農業“ブランド化” ファームステッド 出版部門立ち上げ【帯広】
農業を中心に全国の企業でブランドデザインを手掛けるファームステッド(帯広市、長岡淳一、阿部岳代表取締役)は、設立10周年を迎え、新たに出版部門を立ち上げた。第1弾レーベルとして、両氏の自著「農業をデザインで伝える~食と地域の課題を解決する方法」を15日に刊行する。長岡氏(47)は「今後はブランディングの広告戦略として、クライアントの要望に応じ、書籍媒体を推進したい」と話した。
同社は2013年、両氏が設立した。「農業をデザインする」としてロゴやキャッチコピーなどCI(企業の存在価値)のブランディングを主な業務としている。
十勝だけでなく、沖縄など全国の1次産業の法人を中心に事業を展開しており、関わった企業は200社に上るという。
出版部門は今著書を計画する中で、「企業が発信ツールの一つとして活用できる体制を整えたい」と1日付で立ち上げた。外部の編集者や印刷会社などと提携し、長岡氏が責任者を務める。レーベル名は「ファームステッドブックス」。
今回刊行する書籍は、第1弾「農業をデザインで変える」(16年)、第2弾の「農と食と地域をデザインする」(19年)に次ぐ。同社が19年以降に手掛けた農業法人など企業トップらの対談方式で、デザインとブランディングの力などをまとめた。
法人名を変更したオーランドファーム(大樹、旧大石農産)や、ジビエ専門のエレゾ(豊頃)から沖縄・八重山ゲンキ乳業まで、管内外の法人10社を収録した。四六判196ページ、1800円(税別)。ネット販売のほか、ザ・本屋さんなどで販売する。
問い合わせは、ファーム社(0155・67・5821)へ。
出版記念講演会 15日帯広市内で
同書の出版記念講演会が15日午後7時から、帯広市内のザ・本屋さんコロニー店(ダイイチ白樺店内)で開かれる。ザ・本屋さん(帯広市、高橋智信社長)の主催。長岡氏が、新刊の副題でもある食と地域の課題を解決する方法などを解説する。オーランドファームの大石富一代表との対談もある。午後8時半まで。参加無料。
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