今年度の売り上げが好調に推移している市営函館競輪（５日）

　函館市競輪事業部は、市営函館競輪の中間状況をまとめた。今年度は７月のサマーナイトフェスティバル（ＧⅡ）など売り上げが好調で、今月４日までに５５日間の開催を終えて売り上げは２７７億６８５６万円となった。当初予算対比８９・３％まで達成し、残る１２日間（開催済み分を含む）で４２億円の売り上げを見込み、当初予算額を上回る見通しとなった。

　今年度は７月のサマーナイトフェスティバルで５４億６２０５万円を売り上げたほか、５月の記念競輪（ＧⅢ）は予算額を下回ったものの４８億５４６３万円を売り上げた。深夜帯の開催となるＦⅡミッドナイトの売り上げも好調で、インターネットでの販売を後押ししている。

　当初予算額は３１１億円で、見込額を含めると予算額を８億７８５６万円上回る見通し。不足した場合は地方自治法の弾力条項を適用して対応する方針。

　また、２０２２年度競輪事業特別会計の決算案を報告。１８年度に一般会計への繰り出しを再開して以来、過去５年で最大となる２億円を繰り出したほか、今後の施設改修に向けて６億３４００万円を基金として積み立てた。

　８日に函館競輪場で開いた今年度第１回市競輪運営協議会（会長・今井敏博函館大教授）で報告した。会議冒頭、同部の扇谷圭一部長は好調な事業状況に触れて「特別競輪の開催は地元や全国のファンに函館競輪の魅力を発信する大きなチャンス。北海道唯一の競輪場として、積極的な誘致に取り組んでいきたい」と述べた。