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日高報知新聞

火災を想定し避難訓練 日高東部消防組合様似支署が協力 様似中で一日防災学校【様似】

火災を想定した避難訓練で校舎外に避難する生徒たち

【様似】様似中(松田陽一校長)で5日、災害発生時に自らの命を自ら守ることを身に付ける「一日防災学校」が行われ、全校生徒74人が火災を想定した避難訓練や煙幕体験などで防災意識を高めた。

 児童生徒の安全に関する資質能力を教科等横断的な視点で確実に育むことができるよう、行政の防災担当部局や警察、消防など防災関係機関の協力を得て、防災の専門家などによる講義や地域と連携した防災訓練を実施し、系統的・体系的な防災教育を推進するもの。

 この日の防災学校では、調理室を火元とする火災避難訓練をはじめ、日高東部消防組合様似支署の協力で煙幕体験、NHK札幌放送局によるAR(拡張現実)浸水体験など防災に関する授業が行われた。

 5校時目の授業が開始して間もなく、校舎内に火災を知らせる非常ベルが鳴ると、校内放送を合図に生徒たちは、火元を避けるルートを通りながら、速やかに校舎外へ避難。退避場所となる駐車場には、松田校長が目印となる赤い旗を掲げ生徒たちの避難を誘導した。

 避難終了後は、消防署職員が駐車場に設置したテントの中に発煙装置を使って煙を充満させて、火災現場の状況を再現。生徒たちは、煙で真っ白になったテントの中に入ると「周りが見えない」などと話しながら火災で発生する煙を疑似体験した。

 講評で、日高東部消防組合様似支署予防係主査の高橋駿平さんは「体験では白い煙だったが、実際の火災現場では、真っ黒な煙が発生するので、本当に何も見えない状況になる。一緒に逃げている人を見失って、助けに戻ってしまい、死亡事故になるケースがよくある。まずは、自分自身の命を守ることを最優先に考えて行動してほしい」と呼び掛けた。

 このあと、NHK札幌放送局の協力による防災授業を実施。現実の風景にCG映像を重ね合わせるAR(拡張現実)の技術を活用し、津波による浸水被害をモニターなどを通して確認する浸水体験や、アナウンサーによる避難の呼び掛け、防災クイズなどが行われ、生徒たちは防災意識を高めた。

 松田校長は「こうした訓練を経験することで、災害が発生した時に、生徒たちが、どうすれば自分の身を守れるのかを瞬時に考え行動できる判断力を養っていければ」と話した。

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