地震や水害対応再確認 標茶で4年ぶり総合防災訓練【標茶】
【標茶】町総合防災訓練が2日、町農業者トレーニングセンターなどで行われた。新型コロナウイルスの影響で中止が続いていたが、より現実に即した内容に変更して4年ぶりに実施。多くの町民らが参加し、地震や水害が発生した際の対応を再確認した。
訓練は3部構成で行った。第1部は、千島海溝沿いを震源とするマグニチュード(M)7・3の地震が発生し、町内で震度6強を観測したという想定。市街地の各町内会で避難所を開設し、避難や安否確認を訓練した。
第2部は、大雨で釧路川の水位が上昇したと想定し、下水道や排水路がさばききれなかった水があふれ出す「内水氾濫」への対応訓練を実施。町と町土木建設業協会は、過去に実際に氾濫したスガワラ川に、標茶消防団は旭地区の浸水危険箇所にそれぞれ土のうを積んだほか、標茶消防署は消防ポンプで排水作業を、陸上自衛隊は避難者の救出、搬送を行った。
第3部は、同センターで避難所の設営、運営訓練を行った。各町内会の避難所からバスで移動してきた町民が、町職員の手ほどきを受けながらパーティションや段ボールベッドの組み立てなどを体験した。
閉会式で佐藤吉彦町長は「災害時、行政だけでは限界があるので、地域の皆さんがそれぞれ、その時に考えられる範囲で対応する必要がある。一緒になって安心安全なまちづくりをしていきたい」と講評した。
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