校下を回り廃品回収 PTAもトラック運行で協力 網走四中の生徒会
【網走】四中の生徒会が、校下の藻琴地区で廃品回収を行った。集めた古新聞や段ボールなどを業者に回収してもらい、その益金を生徒会の活動に充てるため、毎年行っているもの。
校舎前庭に集まった生徒たちは、4―5人ずつのグループに分かれて同校を出発。藻琴地区の市街地全域が回れるよう、担当エリアとルートを設定して回収した。
地域住民には、事前に回収日と回収する物を示したチラシを配布したほか、毎年行っているとあって、どの家の前にも新聞や雑誌、空き缶や段ボールなど、回収できる廃品がいっぱい。中には「四中生のために」と、回収業者などには出さずに貯めておいてくれる住民もいるという。
地図を見ながらルートを回る生徒たちは、住宅前に出された廃品を見つけると、巡回のトラックが来るのを待った。
トラック運行は、PTAが協力。生徒の回るルートを伴走したが、軽トラックの荷台がすぐいっぱいになるほど、廃品が出されていた。
住民の協力に謝意を示すため、廃品を出してくれた住宅には「ご協力ありがとうございました。来年もよろしくお願いします」とお礼の紙をポストへ。
住宅の前に廃品が出ておらず、生徒が素通りしようと思ったら家から出てきて呼び止め、廃品を手渡しする人も。
直前に強い雨が降ったため、濡れないように家の中に入れていた人も多かったらしく、生徒たちは住民にお礼の紙を手渡ししながら「ありがとうございました」と頭を下げていた。
荷台がいっぱいになったトラックは学校へ向かい、回収した廃品を下ろす作業。約30分ほどの巡回で、雑誌や段ボールが山になるほど集まり、学校で待機していた教諭や、回収を終えた生徒が一生懸命に分別していた。
同校は毎年、藻琴海岸や藻琴地区の清掃など、地域の環境美化やリサイクルに取り組んでおり、これらの活動が認められ、2016年には食品容器環境美化協会の環境美化教育優良校等表彰で優良賞に選ばれているほか、19年と20年にはスチール缶リサイクル協会の「小中学校における環境教育推進支援事業」で、優秀校として表彰されている。
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