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網走タイムズ

高齢者は低栄養に注意を ローリングストックも意識 シニア料理教室

低栄養とローリングストックを考えた料理を学んだ

 【網走】高齢者が健康づくりに配慮した料理を学ぶ「シニア料理教室」が、市保健センターで開かれた。市高齢者福祉係が市食生活改善協議会の協力を得て毎年開いているもので、今年度は8月に開いた「シニアの午後カフェ」に続く2回目の開催になる。

 市内の高齢者12人が参加した。60代から70代、中には80代後半の参加者もいたほか、男性も3人参加するなど、高齢者の健康に対する関心の高さをうかがわせた。

 料理のテーマは「低栄養に気をつけて」で、「さんまかば焼き缶ののっけ丼」「コーンスープポテトサラダ」「丸ごと玉ねぎのコンソメスープ」の3品を作ってもらった。

 これらは缶詰めを使ったり、マヨネーズの代わりにコーンスープの粉末を用いたりと、手間をかけずに栄養が取れるよう配慮している。

 また、9月は防災月間でもあることから、非常食を日常の一部としてとらえ、普段の食品を少し多めに買い置きし、古いものから日常の食事で消費。その分を買い足していくことで、常に数日分の食糧備蓄を継続させる「ローリングストック」の観点も取り入れたメニューとなっている。

 教室では、参加者2人に同協議会のメンバー1人が付き、サポートを受けながら料理を作っていった。

 とはいえ、参加者は女性が中心で、みな食事の支度などで料理は慣れている人ばかり。対する男性も、協議会メンバーに教わりながらジャガイモを洗って皮をむいたり、サラダにコーンスープの粉末を加えるなどしていた。

 出来上がった料理は、さっそく試食。どれも手間がかからなかったのに、食べてみるとちゃんとおいしさが感じられるものばかり。しかも栄養を考えた料理とあって、みな「これはいける」などと話していた。

 また、同センターの管理栄養士が食事の栄養チェックや、加齢で心身が衰えた状態の「フレイル」予防について講話。高齢者の健康維持について知識を深めてもらった。

 今回の料理教室は、全国食生活改善推進員協議会の取り組み「全世代に広げよう 健康寿命延伸プロジェクト」に合わせたものになっている。

 そのため、参加者には教室の開催前と後でそれぞれアンケートを実施。回答を今後の教室や事業に生かしていくほか、回答者には受講証を渡すという。

 同協議会の吉阪一子会長は「同じ人が参加しても、常に新しいことを覚えてもらえるよう、内容を工夫しながら教室を開いていきたい」と話していた。

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