女子個人戦ダブルスと団体の２冠を獲得した、ふたば未来学園中の溝尾さん（右）と畠山さんのペア

【日高】８月20～23日に高知県高知市で開かれた第53回全国中学校バドミントン大会で、町出身の二人が大活躍した。溝尾花奈（はな・15）さん＝福島県・ふたば未来学園中３年＝が女子の個人戦ダブルスと団体の２冠に輝き、竹村怜斗（れんと・14）君＝砂川市立砂川中同＝が、男子の個人戦ダブルスで準優勝を果たした。

　溝尾さんは、畠山想来（そら）さん＝ふたば未来学園中３年＝とペアで２種目に出場。個人ダブルスでは２回戦から登場し、決勝までの５試合で持ち味の攻撃的なスタイルを貫き、３回戦で１ゲームを落とした以外はストレート勝ちで優勝。団体戦は、いずれも戦勝して優勝に貢献した。

　会場には父の克三さんと母の友美さんが日高町から駆けつけた。克三さんは「個人ダブルスの３回戦では、緊張していてミスが多かった。『頂点に立つということは、みんなに感謝し、２人で気持ちを切り替える』よう声をかけると本来の力を取り戻した」と振り返った。

　今年６月には、コロナの影響で３年ぶりとなったバドミントンの本場インドネシアに遠征（学校行事）。本場の力を肌で感じ刺激を受けた。今後はアジア大会、韓国オープンなど国際大会や全国での大会が控えており、克三さんは「日高の小さな町から活躍する選手が出ているのを誇らしく思う。皆さんに支えられて頑張っている。怪我に気を付けて精一杯楽しくバドミントンをやってほしい」とエールを送った。

男子個人戦ダブルスで準優勝に輝いた砂川中の竹村君（右）と田中君のペア

　竹村君は、同クラブ所属でＪＯＣ（ジュニアオリンピックカップ）北海道１位の田中大誇（ともか）君＝砂川中２年）とペアで出場。２回戦から登場し、準決勝までの４試合いずれも１ゲーム目を落としたが、粘り強く戦い決勝に進んだ。決勝は、ふたば未来学園のペアに敗れた。

　竹村君は「実力が上の相手に、気持ちで向かって行ったことが準優勝につながった」と話した。

　会場に駆けつけた母の愛弓さんは「今回は予選３位で出場し、勝ち上がって行った。技だけでなく人として精神的にも鍛えてくれている指導者、サポートしてくれる地域の保護者に感謝。高校ではインターハイを目指し、楽しんでバドミントンをやってほしい」と話した。

　両選手は、日高小からの同級生で日高地区のバドミントン少年団に所属していた。中学から親元を離れ、寮や下宿生活を送りバドミントンに打ち込んでいる。

　溝尾さんは、姉の影響で小学１年の時にバドミントンを始め、小学４年で出場した全国大会（３・４年の部）で優勝。強豪中学への進学を目指し、砂川市の強豪バドミントンクラブ「あすなろ」で指導を受けることを選択。小学５・６年生の間、母と姉と同市に移住し競技に打ち込んだ。現在は中高一貫のバトミントン強豪校「ふたば未来学園」に進んだ。

　竹村君は、小学２年生からバドミントンを本格的に始めた。卒業後「もっと上を目指す」との意思から砂川市の強豪バドミントンクラブ「あすなろ」に所属し、砂川市立砂川中へ通っている。