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日高報知新聞

500人が歌や影絵楽しむ 浦河町総合文化会館 AMFアイヌ音楽祭2023【浦河】

川村亘平斎さんらによる影絵「樺太の物語」

 三石アイヌ協会(幌村司会長)主催、浦河アイヌ協会(津田一彦会長)共催の「AMFアイヌ音楽祭2023」が10日、浦河町の町総合文化会館で開かれ、町内外から約500人が入場し、6組11人の出演者たちの歌や音楽、影絵を楽しんだ。

 出演は、1993年に樺太アイヌの弦楽器トンコリに出会い演奏と楽器政策を独学で取得した以後、アイヌの伝統を軸足に斬新なサウンドで独自の音楽スタイルを切り開く旭川アイヌの「OKI」さんと影絵師で音楽家の「川村亘平斎」さんのほか、アイヌの伝統歌「ウポポ」の再生と伝承をテーマに活動する女性ヴォーカルグループ「マレウレウ」、阿寒湖・アイヌコタン出身のウポポを歌う姉妹「カピウ&アパッポ」、アイヌ語のオリジナル曲などギターの音色とともに物語のようにライブを展開する「ニン チュプ」、十勝管内芽室町出身で札幌市在住の「フンベ シスター」、2022年8月にドイツで行われた国際口琴大会に出場した川上さやかさんの6組11人が出演。

 音楽祭はマレウレウの雪が枝から落ちる様子を歌う「シカタクイクイ」から始まり、マユンキキさんが「立って踊れる人は踊りながら聞いてほしい」と呼び掛けながら旭川アイヌの伝承歌を歌い、続いてフンベ シスターが子守歌とニン チュプとのコラボで「バッタキ ウポポ」の踊りと歌、ニン チュプはアイヌの口承文芸、川上さやかさんは平取に伝わるウポポ、ムックリ演奏、鳥の踊り歌などを披露し会場をアイヌ音楽の音色に包んだ。

 後半はカピウ&アパッポから始まり、2人の姉妹は三石と浦河生まれであることから馬追いの歌とコンブ干しの歌をムックリとトンコリで披露するなどソロ曲含め6曲を披露。会場の照明が落ちると、会場全体に大きな鳥の影絵が出現した。来場者たちが飛ぶ鳥の行方を目で追うとステージにはOKIさんらの姿があり、樺太のトンコリの物語が始まった。

全出演者によるフィナーレ

 OKIさんが奏でるトンコリのBGMと川村川村亘平斎さんが操る影絵に圧倒されながら来場者たちは物語に見入っていった。フィナーレは、出演者全員がステージに登場。OKIさんは「MADE in アイヌ」をテーマに舞台を作ったと話し、また自身が率いる「ダブアイヌバンド」のメンバーの居壁太さんが8月27日に逝去したことや、この日が誕生日ということもあり、居壁さんが大好きだったウポポを会場全体で歌って偲ぶとともに誕生日を祝い幕を閉じた。

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