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釧路新聞

明輝2人総文祭で奨励賞 雪の結晶模型に【釧路市】

 釧路明輝高校3年の葛西蒼さんと角田大さんが、雪の結晶を精巧に再現した模型を製作し、7月29日鹿児島県で行われた第47回全国高等学校総合文化祭(総文祭)の地学部門でベスト8に相当する奨励賞を受賞した。同部のOBらが長年研究していた題材をより詳細にして発表で、受賞を「正直驚いている。先輩たちのおかげ」と喜び合っている。

 製作した模型は厚さ3㌢、直径平均16・1㌢、厚さは実物の約1000倍、直径は114倍で、採取した雪の結晶を樹脂で覆って型を取った。顕微鏡で画像を撮影し、3次元で形状を測定するソフトで拡大した模型を形成。シリコンとパテで外枠を作製し、赤外線で固まる素材UVレジンを流して作った。製作を通じ、六花状に広がっている枝の部分の厚さが、根元から外側に行くに連れて薄くなっていることが分かった。

  葛西さんは科学部に入るため、同校に進学。部活選びに迷っていた角田さんは、「楽しそう」と入部を決めた。顧問の柳敏教諭が雪の結晶について研究していることから、ともに1年生の入部時に興味を持ったという。結晶の模型製作はOBの時代から続けられ、2人は引き継ぐ形で研究を開始。模型製作から報告書の作製まで約1年かけ、数値の研究をまとめて総文祭に提出した。

 製作に当たり、長さ算出はパソコンを用いるが、数値に合わせてパテを塗り、やすりで削るのはすべて手作業で、微調整に苦労したという。一方、型を作る測定法は19年に同部のOBが研究した方法を採用。「先輩の研究がなかったらここまでは行けなかった」と先人の労苦に改めて感謝する。

 総文祭を終え、葛西さんは「満足いくものができました」とニッコリ。角田さんは「1年時、全国大会なんて夢の話と思っていたので、うれしい」と大舞台での活躍を振り返った。

総文祭で奨励賞を受賞した角田さん(左)と葛西さん(右)

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