「つながる　かがやく　アート展」のポスター

　【北見】芸術療法（アートセラピー）のひとつ「臨床美術」の作品展とワークショップが、13日から17日まで北見パラボ（北見市大通西２）３階市民ギャラリーで開かれる。道内４カ所を回る巡回展のスタートで、主催する臨床美術ほっかいどうは「ぜひ多くの人に観覧してもらい、臨床美術について知ってほしい」と、来場を呼びかけている。

　臨床美術は、絵やオブジェなどの作品を楽しみながら作ることで脳を活性化させ、高齢者の介護予防や認知症の予防・改善、また働く人のストレス緩和や子どもの感性教育に効果が期待できる芸術療法のひとつ。

　１９９６年に医師のほか美術家やファミリーケアアドバイザーなどがチームを作って実践研究を始め、現在は日本臨床美術協会が臨床美術士（クリニカルアーティスト）の資格認定を行うなど、さまざまな団体が普及に務めている。

　道内では臨床美術「ほっかいどう」が活動。札幌のほか全道各地の臨床美術士が、個人教室のほかリモートや出張によるセッションなどを行っている。

　今回の作品展「つながる　かがやく　アート展」は、同団体の創立10周年を記念したもの。北見を皮切りに旭川、札幌、函館と巡回する。

　北見会場初日の13日は、同団体が発足した「誕生日」に当たることから、臨床美術の創設者の１人、関根一夫さんも来場。各地で活動する臨床美術士の姿を確かめるとともに、自身も臨床美術の理解と普及に努めるという。

　同展は入場無料。北見以降の開催日程は次の通り。

　▽旭川会場　旭川市民活動交流センター（30―10月１日▽札幌会場　札幌市民交流プラザ（10月19―20日）▽函館会場　函館市地域交流まちづくりセンター（10月27―29日）